Orchid
ラン類


オーストラリアのランと言えば、北部の熱帯雨林にはシンビジューム類などの着生ランが有名であるが、西オーストラリアには地生ランが多くある。多くはユーカリの林の中に生息しており、なかなか見つけづらいのだが、美しい花・変わった形の花のものも多く、ラン・ウォッチングはブッシュ・ウォーク大きな楽しみの一つである。

Caladenia属

まず、最も見つけやすいのがカウスリップ・オーキッド(C.flava)。黄色い花はブッシュの中でも簡単に見つけられる。また、ピンクのピンク・フェアリー(C.latifolia)も見つけやすい。
この属ではスパイダー・オーキッドと呼ばれる種類が数多く、コモン・スパイダー・オーキッド(C.polychroma)を始め、花弁の色(白や緑、黄など)や形・大きさでいくつにも細かく分かれている。


Elythrathera属

次に見つけやすいのがパープル・エナメル・オーキッド(E.brunonis)。その名の通りエナメルで出来たような紫の花弁が美しく、道路脇などでも簡単に見つけられることもある。
また、ピンク色のピンク・エナメル・オーキッド(E.emarginata)は開花期が微妙にずれるため、同時には見つけにくい。


Diuris属

コモン・ドンキー・オーキッド(D.corymbosa)を始め黄色に赤や茶が混じる花色のものがいろいろある。背丈が高いので比較的見つけやすい。


Thelymitra属

サン・オーキッド類と呼ばれるテレミトラ族も数多く見られる。比較的背が高く、青の綺麗な花も多いため、比較的見つけやすい。そのなかでT.variegataはQueen of Shiba(シバの女王)と呼ばれ、美しく非常に珍しいため幻のランとされている。幻らしく、私もまだ見ていない・・・